数字、苦手なんですよね〜」私はこれまで、ビジネスゥーマンが発するこの台詞を何度も耳にしてきました。そしてその方に必ず「あること」をお伝えします。
申し遅れました。深沢真太郎です。ビジネスパーソンを数字に強くさせ、仕事でうまく活用していただくための教育を仕事にしています。ゆえに仕事柄、先述のような台詞は研修やセミナーの場で本当によく耳にするのです。
さて、数字が苦手と思つている方に私は何を伝えているのか。答えは「いいえ、あなたは別に数字が苦手ではありませんよ」です。
「?」と思われたかもしれませんが、ちよっと説明しましよう。
まず、自分の生年月日を思い浮かべてみましよう。仮に1975年10月10日だとします。この数字を8桁の数字だと思って、各位の数字を足し算し、1衍の数字になるまで続けてみてください。たとえは「19751010」なら最終的には「6」という数字になリます。
ここでひとつ重要な質問です。あなたはこの計算をしていて、楽しかったでしようか。ワクワクしたでしようか。おそらく「no」のはずです。意味付けされていない数字の操作を強要されて、楽しいと思える人はごく少数派です。
では、もし計算をする前に「計算結果があなたのラッキ—ナンパーです」といった遊びの情報を加えたとしたらどうでしよう。もしかしたらあなたは早く答えが知りたくて、ワクワクしたかもしれません。
苦手なのは「数字」ではなく「つまらない算数の授業」
同じ行為にもかかわらず、なぜ違うのか。それは、あなたが数字を扱うときの「頭の中」が変わったからです。
私たちはかつて数字の操作を強要された経験があります。そう、算数や数学の授業です。なぜこんなことをしなければならないのか理解できていない状態で、機械的に計算させられ、難しい理論を覚えさせられ、正解が出せなければ「パツ」をもらう。こんな経験をしたら、誰だって「数字」に対する印象は不快でしかありません。
あなたは「数字が苦手」なのではありません。数字というものから、過去のィヤな体験を思い出しているだけ。別の言い方をすれば、ほんの少しだけ、過去のィヤな記憶を思い出してしまう症状を持っているだけなのです。
症状ですから、プロが診察して治療すれば完治できます。ではどうすればその苦手意識は治療できるのか。どうすれば仕事で武器にできるのか。次回から、そのヒン卜をお伝えしていきます。
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あなたの「数字が苦手」な キモチの正体とは?
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